【活動報告】企業×自治体の共催イベントが、地域に新しい縁をもたらす(宇都宮市)

プロフィール

馬場 将広さん 宇都宮市 総合政策部 振興担当副参事

市内の大学・研究開発拠点とのオープンイノベーション推進を担当。前職は宇都宮市東京オフィス所長として、スタートアップや大企業の新規事業部との連携を推進。現在は大学・大企業R&D部門との協働可能性の探索に取り組む。

 

 

イベント開催の背景 ── 市長の「女性活躍」への強い思いが動き出した

── 今回のイベントをやろうと思ったきっかけを教えてください。

岡村さんとお会いした際に「なにかイベントやりたいですね」という話が出ていたんです。ちょうどそのタイミングで、宇都宮市が2025年4月に「女性活躍推進課」を新設しまして、市長が非常に女性活躍に力を入れているという背景がありました。

実はそれ以前から、市長は女性活躍をずっと推進していて、東京オフィス時代にも都内の女性起業家の方々15名ほどを宇都宮にお連れして、市長との意見交換を行ったりしていました。組織が新しくなり、さらに力を入れていくというタイミングで「都内で宇都宮の取り組みを発信し、新しいパートナーを見つけよう」という目的でイベントを開催することになりました。

 

当日の反響 ── 40〜50名が集まり、「つながる場所」の価値を実感

▶︎ 当日の様子はこちらからご覧いただけますhttps://youtu.be/B0d268mBYns?si=ER-LbAsJEd8zjxDF

── 実際にイベントをやってみていかがでしたか?

非常にいろんな方とお話できた、というのが率直な感想です。具体的な連携事例にすぐ至ったわけではないですが、ネットワークをつくることが何より重要だと思っています。

東京オフィスにいた時から思っていたことですが、すぐに事業につながるものもあれば、そのときのネットワークがしばらく経ってから再びつながって、新しい事業に発展するということがある。だから1回の交流で終わらせず、つながりを持ち続けることが大事だと思っています。そう考えると当日に40〜50名にお越しいただいて本当に良かったですね。

 

生まれた新しい動き ── 一般社団法人の立ち上げ、実証実験へと発展

── イベント後、何か新しい動きはありましたか?

田口さん(イベント登壇者)とはその後もご縁が続いていて、私たちが立ち上げた一般社団法人イノベーターズ・プラットフォーム協会のアンバサダーを務めていただいているほか、宇都宮市の職員を対象にした実証実験にも取り組んでいただいています。

イベントがきっかけで関係が深まり、実際の取り組みに繋がりました。

 

今後の展望 ── 自治体間連携 × 民間企業で、課題解決イベントを

── 今後、岡村さんや民間企業とどんな取り組みをしてみたいですか?

直近だと、4月に幕張メッセで開催されたイベントに参加し、横浜市・千葉市・上川町など6自治体合同で自治体リバースピッチのイベントを行いました。人口3,000人の上川町から350万人の横浜市まで、規模の全く違う自治体が一堂に集まることで、それぞれの個性や強みが際立って非常に面白い場になりました。

こういった自治体同士の連携イベントは集客面でも効果的ですし、参加者にとっても複数の自治体の担当者と話せるメリットがある。岡村さんが関係をもつ他の自治体とも組み合わせながら、こうした形でのイベントができるといいなと思っています。

また、どの自治体も共通して「民間企業と一緒に地域の課題を解決したい」というニーズを持っています。子育て・教育・環境・インフラ・福祉・地域定着……課題はそれぞれの分野で山ほどあって、自治体だけでは解決できない。スタートアップでも大企業でも、テーマに合致すれば一緒に実証実験をすることができますし、自治体によっては最大100〜200万円の費用補助制度を持っているところもあります。そういった仕組みも活用しながら、もっと連携を広げていきたいですね。

宇都宮市

項目 内容
所在地 栃木県宇都宮市
人口 約509,000人(2026年4月現在)
面積 約416.84 km²
特徴 北関東最大の都市・栃木県の県庁所在地。東京から約100kmに位置し、東北新幹線で約50分。
路面電車(LRT)の新線開業、スタートアップ支援、女性活躍推進、
産学官連携など先進的な都市施策を積極的に推進中。
宇都宮餃子やカクテル文化でも知られる。
公式サイト https://www.city.utsunomiya.lg.jp