ADHDの特性を”強み”に変える。人材紹介の常識を覆す挑戦者が描く、誰もが輝く社会の未来

今回お話を伺ったのは、アルファネットグループのNext HUB株式会社、株式会社アルファ・ネットコンサルティングの代表取締役、楢原洋平さん。岡村さんとの長年の信頼関係から生まれたパートナーシップについて、熱い思いを語っていただきました。その情熱的な語り口から、事業への並々ならぬ想いが伝わってきました。

Q1. 貴社の事業内容を簡単に教えてください

— 主に人材コンサルティング会社という位置付けで事業を展開しています。事業領域を明確に分けるために、株式会社アルファネットコンサルティングでは「人材紹介事業」に特化し、Next HUB株式会社では採用から教育、定着までの「人材トータルコンサルティング」を行っているんです。

従来のコンサルティングファームとは異なり、私たちは実務型のコンサルタントです。助成金の申請なども含めて、実際に手を動かして伴走支援を行っています。企業が従業員100名を超えるか、上場するタイミングで卒業していただくという内製化支援も同時に進めているんです。

例えば、導入事例としてよく挙げさせていただくピーアップさんは、今では従業員1300名を超える企業に成長されました。1000人規模になったタイミングで卒業していただくのが、私たちにとって最高の成功事例なんです。採用から教育、定着までの資金を助成金で賄っていくというモデルの成功例になります。

また、労働人口の減少に伴って採用数自体が減ってきているので、その課題を埋めるために人材紹介業としてアルファネットを立ち上げました。アルファネットでは、ADHDに特化した人材紹介サービス「Axel(アクセル)」を展開していて、5年で100億円の事業に伸ばす計画で動いています。

Q2. 主にどのようなお客様を対象にされていますか?

— クライアントは圧倒的に東京が多いです。実に91%ほどが東京のお客様が中心ですね。

これには明確な理由があって、ADHDの7割は東京にいるというアンケート調査結果があります。東京という街そのものがADHDを作り出しているんじゃないかと言っても過言ではないくらい。そのため、ADHD特化型の人材紹介事業を展開する上で、東京というエリアは欠かせない場所でした。

企業規模だと、成長企業や上場を目指すベンチャー企業が中心です。従業員数でいうと、これから100名を超えていこうという規模の企業様が多いですね。人事制度の構築や採用戦略の見直しが必要になるタイミングで、私たちにお声がけいただくケースが多いんです。

 

Q3. ダイレクトヒューマンマーケティングを導入する前、どのような課題がありましたか?

— 一番の課題は、東京でのネットワーク構築でした。ADHDの7割が東京にいるというデータがある中で、大阪を拠点にしていた私が東京で事業を展開するには、現地での強固な人脈が不可欠だったんです。

単なる営業代行ではなく、経営者同士を繋げられるようなネットワークを持つパートナーが必要でした。実は、岡村さんにお願いする前に別の営業代行会社を使ったことがあるんですよ。その会社は「在宅ワーカーが何万人もいて、仕事を作ることが社会貢献です」という謳い文句だったんですが、蓋を開けてみたら3ヶ月で実働6時間だけ。その間に広告を回して求職者を獲得していたので、損失した広告費は約450万円でした。

– それは大変でしたね…

— さすがにそれは納得できなくて、支払った費用の返金請求をかけました。「返金できないなら訴訟しますよ」と弁護士なしで交渉したら、翌月には返金されましたね(笑)実は私、労働裁判も弁護士3人相手に弁護士なしで戦って勝ったことがあるので、法律的なことは全然怖くないんです。

そういう経験もあって、本当に信頼できるパートナーを見つけることが最優先課題でした。単にリードを獲得するだけでなく、その後のフォローアップまでしっかりやってくれる、長期的な関係を築けるパートナーが必要だったんです。

 

Q4. 数あるサービスの中から、ダイレクトヒューマンマーケティングを選んだ理由は?

— 正直に言うと、岡村さんの「ケイパビリティ」を見て決めたわけではないんです。タイミングと人柄と熱量、この掛け算で決めました。

岡村さんとの出会いは、彼が前職の時に私の会社に提案に来てくれたのが最初なんです。初回の相談の時点で「あ、この人はADHDだな」「ハイパフォーマーなんだろうな」って直感的に分かったんですよ。

– それは何で分かったんですか?

— 2回目のオンラインミーティングで確信しました。コンサルタントと営業の方と3対1で打ち合わせをしたんですが、岡村さんは私が喋っていることに全く関心がなくて(笑)目が完全に別の方向を向いていて、カチャカチャとずっとパソコンをいじっていたんです。「あ、これは100%ADHDだな」と思いました。

私は「目の前にいる人が幸せになって欲しい」という信念でビジネスをしているんです。お客さんや業者さん、パートナーさんも含めて、みんなが幸せになる姿を見ることが私の幸せなんですよね。岡村さんも同じような価値観を持っていて、それが分かったんです。

さらに、岡村さんは経営者のマッチングサービスや集まりを企画していて、そういう人が自然と集まってくる構造を持っていました。ADHDの私たちには、ちゃんとした人がサポートについてくれることが必要なんです。ADHDは自分のことをまともだと思っているんですけど、アンケート調査によると相当おかしいというデータが出ているので(笑)

私たちがちゃんとしていない側の3人だとして、ちゃんとしている人が1人いれば、一応理論上は可能という実績があるんです。岡村さんはその「ちゃんとした人」の役割を果たしてくれると確信しました。

 

Q5. 実際にどのような形でサービスを活用されていますか?

— 主にリード獲得とその後のフォローアップですね。岡村さん経由でのリード獲得は、今現在6〜7件くらいになっています。

私の考え方として、外注費は削ればいいというものではないんです。最初にお互いで握り合った条件、つまり契約の初期費用や月額費用、成功報酬といった最初に決めたルールの中で、いかに岡村さんの会社に儲けていただくかを考えているんです。「楢原と関わって良かったな」と思っていただけるように、人材紹介を通して丁寧に実績を作っていくことを大切にしています。

今のビジネス界は効率化ばかりが叫ばれていますが、私たちはそういうものに囚われることなく、一つひとつのロールモデルや成功事例を作ることに注力しています。それが企業側の不安やリスクを払拭することにもなるし、サービスの本質的な体験価値の改善にも繋がるんです。

最終的には、ネットプロモータースコア、つまり「このサービスをどれだけ推奨したいですか?」と聞かれた時に、100%他社に紹介したいと言われるサービスを目指しているんです。

Q6.  導入後、どのような変化・成果を感じていますか?

— 東京での事業展開が格段にスムーズになりました。岡村さんのネットワークを通じて、質の高い経営者の方々とお会いできる機会が増えたんです。

特に大きかったのは、上場企業の創業系の社長とのコネクションができたことですね。例えば、富裕層の方とご飯を食べながら打ち合わせをして、出資関連の話を進められるようになりました。しかもADHD当事者の方なので、応援の色が強くなるんですよね。

– それは心強いですね!

— そうなんです。今すでに10〜15人の投資家候補が集まってきていて、今期の資金調達目標は3億円です。株のバリュエーションを考えると、あまりにも株を渡しすぎると経営の問題が出てくるので、3,000万円の100口で3億円という設計で進めています。

 

Q7. 数値的な変化があれば教えてください

— 岡村さん経由でのリード獲得は6〜7件になっていますね。そして投資家候補も10〜15人まで増えました。今期の資金調達目標は3億円で、クライアント比率も東京91%対大阪9%という形で、完全に東京中心の事業展開ができるようになったんです。

特に投資家候補が短期間で10名以上集まったのは、岡村さんのネットワークの質の高さを物語っています。単なる数字の獲得ではなく、本当に事業を理解して応援してくれる方々と繋がれているのが大きいですね。

Q8. 他社サービスと比較して、特に優れていると感じるポイントは?

— 以前使っていた営業代行会社との比較で言うと、圧倒的に違うポイントがいくつもあるんです。まず実働の透明性ですね。前の会社は3ヶ月で実働6時間だけでしたが、岡村さんは常に動いてくれています。

それから、フォローアップの質が全然違います。単なるリード獲得で終わらず、その後の進捗管理までしっかりサポートしてくれるんです。さらに、短期的な成果だけでなく、長期的なパートナーシップを大切にしてくれる信頼関係の構築ができています。そして何より、経営者同士を繋げられる本物のコネクション、ネットワークの質が素晴らしいんですよね。

一番大きいのは、「誠実さ」です。契約条件を守り、お互いが納得できる形でビジネスを進められることが何より大切だと思っています。

 

Q9. 特に気に入っている機能・対応・施策などがあれば教えてください

— やはりメッセンジャーグループでのフォローアップ体制が秀逸ですね。

私のような、タスク管理が苦手なADHDタイプの経営者にとって、リマインドや進捗確認をしてくれる存在は本当にありがたいんです。自分では気づかないうちに案件が埋もれてしまうことがあるので、「この件どうなってますか?」と声をかけてくれるだけで、商談が前に進むんですよね。

それから、経営者コミュニティの企画・運営も素晴らしいと思います。岡村さんは単に人を紹介するだけでなく、継続的に交流できる場を作ってくれるので、そこから新しいビジネスチャンスが生まれることも多いんです。

 

Q10. 今後の貴社の事業展望や、マーケティング面でのチャレンジもあればぜひ

— アルファネットグループとして、新しい人材紹介の事業モデルを世に出す会社として、3年後の2028年にNASDAQ上場を目指しています。時価総額300億円での上場が第一の目標です。

最終的なグランドビジョンは、時価総額100兆円企業です。トヨタの約2倍ですね。投資家に言うと「無理無理」ってみんな鼻で笑ってきますけど、目指すのは自由なので目指させてくださいと(笑)。事業は甘くないというのは認めますが、100兆円を目指すという夢は私の頭の中にだけあるので。

具体的な事業展開としては、ADHD連合会というバックグラウンドを活かして、資金調達とADHDのR&Dを進めていきます。今まで「なんとなくダメだよね」と言われていた特性を明確にデータ化して、「こういうところがダメだけど、こういうところは飛び抜けている」と可視化するんです。

そのために、適性診断サービスのリーディングマークさんや、ラフールサーベイさんとの連携も検討しています。ADHDが生きていく上で外せないライフアプリのエコシステム開発も、ADHD連合会が調達した資金で進めていく計画です。

– AI活用についても計画があるとお聞きしました!

— そうなんです!「ADHD×人材紹介」に何を掛け合わせるかを考えた時、AIを持ってくることにしました。5年で500人採用する計画なんですが、実際には1人に10体のAIエージェントをつけて、482人は全員AI社員という組織を構築します。

これによって超生産性部隊を作り出すんです。日本が先進国下位と言われていた1人あたりGDPも、ルクセンブルクなどの新興国をベンチマークしながら、AI を使って高生産の働き方ができる環境を整えていきます。

ADHDの人が最も働きやすい会社が弊社じゃないかと思っているので、環境整備や人事評価制度の構築にも力を入れています。ADHD特化型の人事評価制度をやっている会社は他にありませんからね。やることによって、間違いなく従業員満足度も高く、誰にも真似されない事業モデルができると思っています。

 

Q11. 同じような課題を抱えている企業へのメッセージをお願いします

— もし東京でのネットワーク構築や、信頼できる営業パートナーを探しているなら、岡村さんのようなパートナーと組むことを強くお勧めします。

大切なのは、「効率」だけを追求しないことです。短期的な成果よりも、長期的な信頼関係を築けるパートナーかどうかを見極めることが重要なんですよね。初期費用や月額費用だけで判断せず、本当に自分たちのビジネスを理解して、一緒に成長してくれるパートナーを選ぶべきです。

それから、ADHDや発達障害の特性を持つ人材の活用を考えている企業には、ぜひ私たちのアプローチを参考にしてほしいですね。特性は「障害」ではなく、正しく理解すれば強力な「個性」になります。

労働人口が減少している今、採用広告を出しても集まらないと嘆いているよりも、「ちょっと変わっているけど能力のあるADHDの人たちがワンサカいる」という視点で考えてみてください。彼らが活躍できる環境を作れば、企業も成長するし、何より本人たちが幸せになれるんです。

目の前にいる人が幸せになる姿を見ることが私の幸せ。これは家族でも、友達でも、社員でも、お客様でも、パートナーでも全て同じです。みんなが幸せになれる社会を作る。それが私たちの究極のゴールなんです。

取材協力:

アルファネットグループ

Next HUB株式会社

株式会社アルファ・ネットコンサルティング