「遊び×交流×仕事」で経営者の関係性を変える。立食交流会がつまらないと感じた経営者が描く、コミュニティDXの未来

今回お話を伺ったのは、ツキワッカ株式会社の代表取締役・鈴木択実さん。システム開発会社を経営しながら、経営者向けイベント予約プラットフォーム「CxO PLAY!」を立ち上げた鈴木さんは、「立食の交流会がつまらない」という素直な課題感から関係値構築の在り方を見つめ直し、新しいコミュニティの形を模索されています。今回は、ダイレクトヒューマンマーケティングの岡村と二人三脚でサービスを成長させてきた道のりについて、熱く語っていただきました。

 

Q1. 貴社の事業内容を簡単に教えてください。

— 事業は大きく2つあります。1つ目はシステム開発事業です。お客様のWebサイトやアプリ、社内で使う業務効率化ツールなど様々なシステムを開発しています。

もう1つが今注力している自社サービス「CxO PLAY!」です。これは経営者向けのイベント予約プラットフォームで、コミュニティや交流会のDXみたいな側面もあります。大型のコミュニティさんにも使っていただいています。ビジネスマン同志の関係値構築をデータ化・可視化してサポートしていくような機能・仕組みも開発中です。

 

Q2. 主にどのようなお客様(法人/個人/業界など)を対象にされていますか?

— お客様は法人の方が多いですね。システム開発の方は企業様が中心で、CxO PLAY!は経営者層をターゲットにしています。経営者同士が出会ったり、関係値を深めていくための場所として使っていただいています。

 

Q3. ダイレクトヒューマンマーケティングを導入する前、どのような課題・悩みがありましたか?それはどのように業務に影響していましたか?

— システム開発の会社なので、サービスや物を作ることには長けていたんですが、僕は元々イベント主催者ではなかったんですよ。交流会には参加していたけど、主催する側の視点やコンテンツを作っていく企画推進の部分が本当に弱かったんです。

そこがうまく思うように進んでいなかったところに、岡村さんが一番のヘビーユーザーになってくださいました。実際にCxO PLAY!を使って人を呼び込んでいただいてユーザーさんも獲得できるし、「こういうのもっとできますか?」みたいなフィードバックもいただけました。

やっぱりコンテンツありきのサービスなので、岡村さんのイベントが色々乗ってくることでサービスに色がつくんですよね。それが非常に助かっているなという感じです。

– CxO PLAY!を始めたきっかけは何だったんですか?

— 元々僕は交流会によく行っていたんですけど、正直、立食のホテルとかでやる交流会が「つまらないな」と思っていたんです(笑)。仕事終わりに「うわ、今日申し込んじゃったけど行きたくないな」って思うことが結構ありました。

でも最近ちょっとずつ増えてきている遊びや自分の趣味に関連する会であれば早く仕事を終わらせて行きたいなってワクワクするじゃないですか?サウナ会やポーカー会、体を動かすフィットネスや合トレの会とか。

人間関係を作る時って一緒に遊んだり、美味しいものを一緒に食べたり、何らかのアクションを共にする方が記憶にも残るし、次にも誘いやすい。共通の趣味だったら「またこれやりませんか?」ってなるわけですよね。

子供の頃、友達を作りたいとか友達ともっと仲良くなりたいと思った時、やっぱり遊びに誘って共通の趣味の会話をするじゃないですか。それって原点にあるもので、大人になっても変わらないんですよね。

これを改めて再認識することで、経営者同士の関係値を深めてもらい、結果的に健全な取引関係につながっていく。この流れを体現していきたいなと考えてこのサービスを生み出しました。

あと、僕は元々「アソビュー」という会社にエンジニアとして勤めていました。家族や恋人、友達と遊びに行く場所やコンテンツを探して予約したりチケットを購入できるっていうサービスだったんですけど、「遊びと経営者交流会を掛け合わせられるな」と思ったんです。

なのでターゲットを経営者層に絞って「CxO PLAY!」ということで、遊び×交流×仕事を掛け合わせたサービスをテーマに開発したという感じですね。

 

Q4. 数あるサービスの中から、当社のサービスを選んだ理由・決め手を教えてください。

— やっぱり岡村さん自身が交流会に造詣が深いっていうことは、誰もが聞いて間違いないと思うんですよ。岡村さんは経営者人脈もたくさんお持ちですし、交流会に参加や主催もしているし、運営の中でいろんな課題感もお持ちです。

加えて、普段から「泥臭く」をキーワードに活動されていたので、サービス立ち上げ初期って一緒に何でもやるぞぐらいの人が仲間にいるとすごく心強いんですよね。

「これはやらない」「私の仕事じゃないんで」みたいなことを言う人じゃなくて。岡村さんは結構すごい何でも真摯に聞いてくださるし、聞くだけじゃなくてアクションしていただけるので、元々いろんな場でお会いしていた中で「ちょっとご一緒したいな」と思ったんです。

 

Q5. 実際にどのような形でサービスを活用されていますか?

— やっぱりサービス自体が使われているっていう実感が非常に湧くようになってきました。岡村さんがコンテンツを作って、実際に運営していただいているからなんですけど、最初は運営自らコンテンツを作っていくこと必要がありますから、それが本当に大変で、泥臭い要素が避けられないんですよね。

泥臭い部分をとても協力いただいているなと感じています。どんなに素晴らしいシステムを作っても、例えばすごいECサイトを作ったとしても、商品が並んでなかったら意味がない。

いろんなプラットフォームがある中で、うちのサイトを一番に使って共有していただいたり、共催でやるイベントみたいなのを「ちょっとCxO PLAY!でやりたくて」っていうのを周りの方に説明したり。結構負荷がかかると思うんですけど、そんなことまでやっていただけているので、ものすごく助かっています。

ゴリ押ししてくれるっていうところをすごく感じていますね。おかげさまでようやくサービスが回り始めたというのを感じているところです。

– アライアンス構築みたいな部分でも変化がありましたか?

— そうですね。呼んでいただいた方と自然とコラボ的なものが始まったりとか。目黒ではしご酒イベントを主催したときに岡村さんが参加してくれて急遽「当日いまからでもダメ元で呼んでみよう」って集めてもらった時があって、そこで来た経営者の方にCxO PLAY!を主催者として使ってもらえるようになったり、最近できたイベントに申し込みをくれたりとか。

単に自分たちの中でやっていくことにとどまらず、輪を広げていっていただいているのが実感できているので、そこはすごくありがたいなと思います。

 

Q6. 導入後、どのような変化・成果を感じていますか?

— 前はCxO PLAY!って実は「CxO LUNCH」でランチ会のプラットフォームだったんです。でもなんかやっぱり、今の流行りに乗じたような微妙なサービスみたいな感じになっちゃって、正直面白みも薄かったんですよね。

僕自身がじゃあ無限にランチ会やってるかっていうとそうでもない中で、「これどうすんだろうな」みたいになっていたんです。元々はランチ会メインから一旦お試しリリースをして、将来的には経営者交流版の遊びみたいなサイトを作ろうと思っていたんですけど、「もうそっちを先にやっちゃっていいじゃん」みたいな意見をもらって。

初めから本当にやりたいことをやろうと思ってやったら、やっぱり情熱が宿ったんですよね。開発もどんどん進んだし、そこに共鳴した仲間ができました。ランチ時代はちょっと誰かと組むみたいなイメージがあんまりなかったんですけど、CxO PLAY!にした時に、岡村さんがすぐ「それいいですね」みたいなところから協力いただけるようになって。

やっぱりただお仕事としてやるっていうだけでなくて、一定同じ価値観というか、僕のサービスにかける思いみたいなところに共鳴いただいたからこそ、すごく一生懸命やっていただけているのかなと思っています。

早期にピボットして良かったなと思っているし、そこをちゃんと説明して仲間になってもらえてよかったなと思います。

– 本当に立ち上げる直前くらいのタイミングでご依頼いただきましたよね

— そうです!本当に最近の話で、3〜4ヶ月前ぐらいですよね。そこからご一緒いただき始めて、ある種サービスの成長を信じて一緒にやっていただいています。

今後もまだまだ泥臭いフェーズは続きますけども、僕は僕で作る部分とか、自分も現場感を知らないといけないのでイベントをやったりもしたいんですが、やっぱり息を吐くように交流会やイベントをやられている方とは、ちょっとレベルが違います(笑)。

できないことは無理してやるんじゃなくて、岡村さんに頼ろうというところで、いいチームワーク・いいコンビネーションで、サービスを成功に向けて伴走支援いただけたらなと思っています。

 

Q8. 数値的な変化(リード数、成約率、問い合わせ増など)があれば教えてください。

— 正確な数字は出していないのですが、オーガニックからのユーザー登録や申込、新規の方が本当に全然知らないところからも入ったりしています。ランチ会時代から検索エンジンから入ってきて申し込みしましたっていう経営者の方がいて、良い意味で「マジか!」って思ったんです(笑)。

今の企画管理やコンセプトになって、より今後も期待できるんじゃないかなと思いますし、やっぱり人づてに伝わって「なんかCxO PLAY!いいらしいよ」みたいな人も出てきています。

この前に岡村さんと一緒にやったランチ会では、「普段交流会行かないんですよね」っていう人が来てくれて。CxO PLAY!は今のところ定期配信みたいな仕組みを持っていないのに、定期的にサービスを覗いてくださっているという貴重な声をいただきました。

皆さんの期待を裏切らないように、今後も素晴らしいコンテンツを作っていただける方を増やしていって、経営者同士が出会ったり関係値を深めていくための場所としてCxO PLAY!がさらに機能していくよう育てていきたいなと思っています。

 

Q9. 他社サービスと比較して、特に優れていると感じるポイントはありますか?

— 岡村さんが常日頃からおっしゃっている通り、「泥臭く伴走する」というところは、本当にやっている人ってあんまりいないと思います。

「ここまではやるけど、ここまではやらないんです」とか、「細かいことまでいちいち言ってくるのやめてもらっていいですか?」みたいに内心思っている人たちってたぶんいっぱいいると思うんですけど、岡村さんはそこを嫌な顔しないでやっていただいているんです。もちろんできること・できないこと当然あると思うんですけど、そこには本当に頭がさがります。

あともう1名似たかたちで支援してもらっている人がいますが、岡村さんには社会的地位のある方や上場企業の社長さんとかを交えてイベントをやったりとか、メディアを絡めたイベントを開催したりと、岡村さんが得意な方向でのご支援をいただいています。

有益だろうなと感じられるイベントをすごく拡充してくれているし、もちろんグランピングのところから二次会カラオケ会みたいな、CxO PLAY!っぽいところも抑えていただいています。

そこら辺の今までに培っていた岡村さんの人脈であるとか、今までの主催の実績、お持ちのコミュニティ、それらを存分に発揮していただけるっていうのは間違いないかなという感じですね。

 

Q10. 特に気に入っている機能・対応・施策などがあれば教えてください。

— CxO PLAY!を本業にしていきたいと思っているんですが、現状の収益の柱になっているシステム開発の事業も重要です。

そこの部分でもちょっと相談してみたら、岡村さんが一緒に探してくれたりもしています。元々依頼していた話じゃないんだけど、そんなところまで協力していただけているのも嬉しいなと思います。

非常に柔軟性を感じているので、そこら辺が助かります。あとアライアンス構築みたいなところで自然と呼んでいただいた方とコラボが始まったりすることもありますし、単に自分たちの中でやっていくことにとどまらず、輪を広げていっていただいているところが実感できていることはすごくありがたいですね。

 

Q11. 今後の貴社の事業展望や、マーケティング面でのチャレンジもあればぜひ。

— システム開発の仕事はありがたいことに既に非常に価値を感じてもらえている状況がありますが、私に強く属人性がある状況なのでより多くの方にサービスを届けていくため仕組み化に取り組んでいます。そこが落ち着いてきたら将来的にはもっとCxO PLAY!から横展開できるようなサービスも出していきたいと考えています。そういうライフワーク寄りのもので、皆さんにしっかり価値提供していくところへ集中できるようになったら、めちゃくちゃ楽しいし僕もより大きなパフォーマンスを発揮できるかなと思っています。

そんなことも岡村さんと相談しながら、サービスを作っていけたらなと思っています。

引っ越しが決まったので、12月中ぐらいに東京に戻ってきます。岡村さんともめちゃくちゃ近くなっちゃって(笑)。共用部が色々ある場所なのでそれも生かした交流会を企画もぜひご一緒いただけたら嬉しいですね。

普段の物理的な距離も縮まるので、これまで以上に色々と頼らせていただきたいです!

 

Q12. 同じような課題を抱えている企業に向けて、導入を検討する際のアドバイスやメッセージがあればお願いします。

— 特に新規事業の立ち上げ時や、スタートアップ・ベンチャーさんにオススメですね。やることが全て決まりきっていてマニュアルも全部揃っているみたいな「これだけやってください」というよりも、ちょっとどうやるか一緒に考えて欲しいみたいな時に岡村さんは良き相談相手になってくれるためバリューがより発揮されるのではと。

例えばイベントを一緒に企画して作ってもらったりとか、正直実務的な作業も生じちゃっていると思うんですけど、そこをただ単に壁打ちだけしますみたいな顧問みたいな感じとは違って、ちゃんとアクションするところや泥臭く伴走支援して欲しいとか、一緒に考えて状況に合わせて動いてほしいみたいな時に適任です。

経営陣レベルでこれから一緒にやっていく仲間が欲しいみたいなニュアンスの時ってあると思うのですが、すぐに役員クラスが見つかるとは限りません。会社の枠を超えても同じような状態がつくれるので岡村さんの存在は我々のようなステージの会社にはとても助かると思っています。

立ち上げメンバーが欲しい方・岡村さんのコミュニティやネットワーク、普段から会を主催したりなどのケイパビリティは、人と人の関係値構築から始まるtoBビジネスをやられている方は特にぜひご依頼いただけると良いご縁になるんじゃないかなと思います!